漆についての知識を学び、どのような製品があるのか主要な部分は抑えた・・・となれば次は実際にお店に行ったり、購入する意欲が湧いてきたのではないでしょうか?今回の記事では漆を購入するのならばどういったお店が良いのか、ご紹介します!

まずは実際に産地を訪れた場合です。日本4大漆器編では、漆器の流派のご紹介と併せて漆会館をご紹介したことは覚えていらっしゃいますか?和歌山県ならば紀州漆器の「うるわし館」福井県の「うるしの里会館」では職人さんの仕事を間近で見たり、実際にお話を伺うことができましたね。

そのようなたくさんのメリットがあることから、原産地にせっかく赴いたのならば、資料や展示を眺めることもでき、さらにその中で気に入ったものを購入できる、漆会館をご利用されることをオススメします。

ですが現実問題、なかなか漆の産地に訪れるというのは難しいですよね。大都市付近で購入できれば問題ないのですが、有名漆器の出張店舗は実は都内にも多くは存在しません。

以前の記事で紹介に上がった「輪島キリモト」さんは日本橋の三越に出張店舗を出しているそうですが、それでも輪島塗のお店で有名なのはそこだけと言ってもいいほど限られてしまいます。お店を出すのにも一苦労かかってしまうのです。

なので、現在ではインターネット通販での漆器の取引が多くなっています。実はインターネットを活用すると一気に漆器購入の選択の幅が広がります「輪島キリモト」さんもオンラインショップを展開していますし、「ICHIZA」というオンラインショップでは工芸品を手広く扱っています。

「うるわしうるし 【漆器の島安】」は日本最大級の漆器販売オンラインショップで、国産漆で仕上げた漆器が比較的リーズナブルなお値段でお買い求めできることが有名です!

一番良いのは産地に直接赴き購入すること、そのほかに漆器展などの展覧会に行き物販コーナーで購入することですが、そういったことはその時の状況によって左右されてしまうので、気に入ったものがあれば只今紹介したオンラインショップを利用するなどして、ぜひとも手に入れてください。

無事に漆器をお求めいただいた方のために、兼ねてお手入れ方法をご紹介しましょう!漆は頑丈ではありますが、たわしなどで洗浄してしまうとさすがに傷がついてしまうので、柔らかいスポンジで洗うようにしましょう。

また、木製製品ですので、長時間水に漬け置きしておくのは好ましくないですよね。柔らかいスポンジで洗った後はさっと布で水分を拭き取って早々に乾燥させてしまいましょう。

お手入れに当たり、神経質になりすぎる必要はございませんが、ほかの製品と一緒にして食洗機にかけることだけはやめておきましょう。少し面倒かもしれませんが、漆器だけは手洗いしてあげることで、ぐんと長持ちになりますよ!

洗い終わったら直射日光は避けて食器棚にしまっておきましょう、漆は落下の衝撃にも非常に強い素材ですが、紫外線には弱いですからね。

以上、お求めいただく方法のご紹介とお手入れについて、でした!今回の記事をまとめますと、原産地に赴くことが難しく漆会館をご利用できない方は、ご近所で漆器の展示会や物産展の情報をこまめにチェックして訪れるほか、オンラインショップのご利用も視野に入れていただく、ということでお願いいたします!