漆製品は様々な種類の商品が存在いたします。今までは漆の知識をたくさん学んできたので、ここで漆製品にはどのようなものがあるのか、一緒に見ていきましょう!

漆製品のメリットとして、耐久、保温力があったのは覚えていらっしゃいますか?漆製品は木製製品ならではのメリットで、非常に料理と相性が良いのであらゆる種類の食器が作られています。

漆器に代表される製品として「椀」がございます。ですが、実はひとえに椀と言っても、椀にもたくさんの種類があります。これからご紹介する「椀」の内、みなさまは何種類ほどご存知でしょうか?

漆器の形にはそれぞれのお店のこだわりが反映されているので、職人さんの数だけお椀の種類があるほど多岐に渡ります。なので、本日は「輪島キリモト」さんを参考に「椀」の種類をご紹介いたします。では早速見ていきましょう!

「飯椀」・・・これは一般的な「おわん」とも言われる、最もスタンダードな白飯を盛り付けるお椀です。これと併せてお味噌汁など汁物を入れるスタンダードなお椀である「千すじ汁椀」を合わせて朝食に並べたいですね。

「すぎ椀」・・・なだらかな曲線が特徴のお椀です。逆さにするとてっぺんが杉の木に似ていることからこの名前が付けられました。大きいものは汁物やどんぶり、中くらいのものは飯椀など、大きさに分けて様々な使い方ができるのが魅力のお椀です!

「端反椀(はぞりわん)」・・・器の上部にかけて適度にくびれており、上縁が少し外に沿っているのが特徴のお椀です。上縁が沿っていることで汁物を飲むときに優しい口当たりになるので、お味噌汁やお吸い物を入れるのにオススメのお椀です。

「いそ椀」・・・鍋やあら汁など、磯物を中心とした料理に使用して欲しいという思いから「いそ椀」と名付けられたそうです。浅いながらも口が広いこの椀にはブリ大根や金目鯛の煮つけなどの煮物、お正月にはお雑煮など具材が華やかな料理を盛り付けるのに適しています!

「高台三ツ椀(こうだいみつわん)」・・・しっかりとした高台がついているのが特徴的で、大中小の3点セットでご利用いただけるお椀です。ちなみに、高台とはお椀のそこについている丸い土台部分です。同じく3点セットのお椀には、より底が深い器である小福椀(こふくわん)があります。

いかがだったでしょうか?今回は5種類のお椀の種類をピックアップしてご紹介いたしましたが、「輪島キリモト」さんには、ほかにも多様な漆器の日用品がございます。そしてご用意している漆器はお椀だけではございません。

平皿の形をした使いやすい3点セットの「小福皿」や漆塗りの「コーヒーカップ」までございます。漆塗りのコーヒーカップの利点は、熱を通しにくいので熱くて持てないということがなく、またアイスコーヒーの場合でも水滴を発生させず、机を濡らす心配もありません。

お酒が好きな方にとっては輪島塗の「ぐいのみ」を使えば、いつもの日本酒がさらにおいしく感じるかもしれませんよ!同じくお酒を入れる「片口」はお酒だけではなく、調味料や、そのまま片口に料理を盛り付けるなど様々な用途に用いることができます!

このように漆器の日用品はたくさんの種類があり、みなさまの日常生活をより豊かにしてくれるでしょう。実際にお店を訪れることで、たくさんの漆器を見ていただき、用途や好みによってお好きなものに巡り合えると良いですね!